生涯スポーツ・ミニテニス MINITENNIS 競技規則 (日本ミニテニス協会発行書籍より抜粋)
目 次
第 1条 コート…■解説図①
第 2条 支柱
第 3条 ネット
第 4条 ボール…■解説②
第 5条 ラケット…■解説③
第 6条 得点板
第 7条 試合形式…■解説④…■《マナー》①
第 8条 ゲームの勝敗…■解説⑤
第 9条 サービスの方法と順序…■解説⑥
第 10条 サーバーの失ポイント…■解説⑦
第 11条 サービス時のレシーブの方法と順序…■解説⑧
第 12条 レシーバーの失ポイント…■解説⑨
第 13条 インプレー…■解説⑩…〔参考〕①
第 14条 プレー中の失ポイント…■解説⑪
第 15条 ノーカウント…■解説⑫
第 16条 アウトボールの処理…■解説⑬…■《マナー》②
第 17条 審判員に対する抗議権…■解説⑭…■《マナー》③
第 18条 その他上記条項にない取り決め事項…■解説⑮
第 19条 試合用記録表・成績表
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<条 項> ―ミニテニス競技規則―
第1条 コート
(1) コートの大きさは、縦13.40m、横6.10mの平坦な長方形(バドミントンコート規格)で、
その中央はネットによって二分される。
(2) コートのラインは、各体育施設のバドミントンコートを使用するため、色の指定はできないが、
緑色および白色が望ましく、その幅は3.0~5.0cmとする。
(3) コートの両端を区切るラインを、べースラインおよびサイドラインと呼ぶ。
(4) サービスラインは、ポストの中心から、1.OOmをとってからラインを引く。
(5) その他コートの規格は、下図の通りとする。
第2条 支 柱
(1) 支柱は、ネットを張れる強度のものを、コートのサイドライン上の中央に設置する。
高さは床面から、1.02mとし床埋込み式アルミ製専用支柱を使用する。
(2) 日本ミニテニス協会公認(以下、協会公認という)支柱のないところは、代用としてバドミントン用を使用する。
第3条 ネット
(1) ネットは、バドミントン用ネットを使用する。
(2) ネットの高さは、中央で床面から1.00mサイドライン上で、1.02mとする。
第4条 ボール
(1)協会公認ボールを使用すること。
(2)ボールの空気圧は、ビニール製のため、外気温や室温によって異なり、バウンドによって決めるものとし、
床上1.5mの高さから落下したとき、50cm~65cm位バウンドすることが望ましい。
解説②
1. ボールのバウンド高さ(50cm~65cm位)とは
1.5mの高さから自然落下でバウンドしたときの床面からボールの下底までの高さである。
2. したがって、夏場、冬場等によって空気圧は異なり、ボールに対して、夏場は柔らかく、
冬場は張り気味に空気を入れる。
第5条 ラケット
(1) ラケットは、'協会公認のミニテニス専用ラケットを使用しなげれならない。
(2) 大きさは、ヘット部の長さ40cm以内、幅23~28cm、グリップ部の長さ17cm以内とし、全体の長さは57cm以内とする。
(3) ラケットの形を著しく変えるようた仕掛けや、ボールに特別な影響がでるようなラケットの使用は認められない。
その判断は、大会競技委員長が行う。
解説③
1. 公認ラケットのガットの編み目を大きくしたラケットは、ボールに特別な影響を及ぼすとは判断されないので、
現状では認められている。
2. また、先端に鉛を入れたものも同様に認められている。 ただし、安全面については十分に考慮すること。
第6条 得点板
(1) 支柱に直接取付けられる、ミニテニス専用得点板を使用することが望ましい。
(2) 各種競技用得点板を使用することもできる。
(3) 得点板を手で持って、審判ジャッジに影響を与えてはならない。
第7条 試合形式
(1) ミニテニスは、ダブルス個人戦と団体戦を原則する。
(2) ダブルス個人戦は、混合ダブルス、女子ダブルスおよび男子ダブルスとする。
(3) コートにつく位置は、対戦者若い番号のプレーヤーが、主審の左側に入る。
(4) プレーヤーは、すべてワンバウンドの後ツーバウンドする前に、相手側コートに打たなげればならない。
※ (5) サービスされたボールをレシーブした後は、交互でなくペアのどちらが打ってもよい
(6) プレーヤーのコート右側同志がジャンケンをし、勝者がサービスおよびレシーブのいずれかをとり、敗者は残りとする。
(7) コートは、1ゲーム終了ごとに相手側と交替する。
解説④
1. 試合開始前の選手整列試合開始前に選手がコートにつく位置は、サービスライン上に下図にように整列する。
リーグ戦表の若い番号のチームが主審の左側、他のチームが右側につく。
2. ・ 試合終了後の選手整列
試合終了後も上図と同様に整列し(ただし2ゲームの場合は若い番号のチームは右側となる)主審が勝敗を宣告した後、
両チームそれぞれ右側に位置する者(サーバー)が記録票を確認した上サインを行う。
. ・ 主審の勝敗の宣告:
「2対0で○○さんペアの勝ちです」又は「「1対1で引分けです」
・ サインの順番:
選手のサインは勝者からとし、引分けの場合は主審の左側に位置するチームから行う。
《マナー》①
1. 試合開始前の選手集合のときには、ラケットを脇に抱えて整列し、
主審から名前を呼ばれたときには「ハイ」と返事をする。
■選手の立ち姿勢
2. 試合終了後の整列時にも、ラケットを脇に抱え、主審の「レイ」の合図の後選手同士でお互いに握手を行い、
同じ位置で90°(度)身体を回して審判団の方に向かい礼をする。
3. コートチェンジのときは、次のサーバーのためにボールをコートコーナーの枠内に置いて移動するか、
又は、移動後に次のサーバーへ丁寧な返球(球出しと同様の返球)によりボールを渡す。
4. チェンジコートのときは、選手は右側回りで移動する。
5. 審判から選手集合の合図があったときは、選手は速やかに所定の位置に集合し整列する。
第8条 ゲームの勝敗
(1) ゲームは、6ポイント先取をもって勝者とし、ポイントが5ポイントで並んでもジュースは行わない。
なお、時間等の都合で5ポイントにすることもできる。
(2) 試合は、3ゲーム中2ゲーム先取した方が勝者となる。
(3) 競技の運営上、必要に応じて他の方法で行うこともできる。
解説⑤
1. 最近の各種大会では、参加者数が多いため、予選リーグは一般的に2ゲームマッチが多く採用されている。
第9条 サービスの方法と順序
(1) サービスは、主審のコールがあった後、すみやかに行わなげればならない。
(2) 両サイドともサービスは不当に遅らせてはならない。
(3) サービスのトスは、サイドラインおよびセンターラインのそれぞれ仮想延長線の内側(線上良)に行い、
べースラインについては、前後どちらでも良いが、インパクトの瞬間べースラインに足が触れたり、
コート内に踏み入れてはならない。
(4) サービスは、1回とし自分の足元でワンバウンドさせたボールをウエストより下(打球点)で、
対角線上の相手方コートに、交互に打たたげればならない。
(5) サービスボールが支柱やネットに当たって、正しく相手コートに入った場合は、繰返しサービスすることができる。
(6) サービスは、サーバーの一人が続けて行い、《ファイナルゲームを除く)その試合中はパートナーが代行することはできない。
(7) サービスは、ネットに向かって右側よりはじめ、左右交互に対角線上の相手方サービスコート内にボールを入れる。
(8) 1勝1敗の後、3ゲーム目(ファイナル)のサービスは、1ゲーム目のサービスしたペア右側の者が行い次は左側パートナーが行う
ペア2人が終った後は、相手方のペアに交替し、右左の順番でサービスを行い、以後そのゲームが終るまで交互に行次う。
解説⑥
1. 主審がカウントをコールした後、サービスサイドを間違えてサービスをしてしまったときは、アウトである。
また、ラリー中であっても気付いた時点で即アウトになる。
審判が気付かず選手が気付いたときは、主審にアピールしてタイムをかけ、アウトを宣告してもらう。
なお、審判及び相手側ちもサービスサイドミスに気付かないまま進行し、次のサービスが行なわれてしまったときは、
前のサービス及びそのポイントは有効となる。
※ なお、上記解説については、次項第10条の解説3,4,5及び6にも類似の解説があるので、併せて参考のこと。
2. インパクト(打球)の瞬間、足が仮想延長線上又は外に残っていた場合は、アウトとなる。
3. ウエストオーバーの判定は、腰骨の位置を基準とし、カットサービス等で腰を落としてサービスしたときのウエストオーバーは、
ボールの打球点(インパクト時のボールの高さ)と姿勢を低くした腰骨の位置がその判定基準となる。
サービスしたボールがネットや支柱及び支柱と一体に取り付けられている得点板に当たって相手方サービスコート内
4. (サービスラインを超えた対角側のエリア)に入ったときは、ネットインとなり、サービスのやり直しができる。
第10条 サーバーの失ポイント
(1) ボールを持った手の平が上を向いてない場合、また故意にボールを回転させたとき。
(2) サイドラインおよびセンターラインの仮想延長線の外側にトスしたとき。
(3) サービスしたポールが、相手方のサービスコート内に落ちなかったとき。
(4) サービス動作に入り、手からボールが離れたのに打たたかったとき。
(5) サービスしたボールが、パートナーの身体やラケットに触れたとき。
(6) サービスをウエストより上で打ったとき。
(7) サービスの順番を間違えて、審判員から注意を受けた時また、相手方から抗議があり審判員が認めたとき。
(8) 主審コール後、ラケットにボールを合わせる動作をしたとき。
解説⑦
1. ボールを離す瞬間の手のひらは、上を向いて開いていること。
また、手指を使って故意にボールに回転をかけてトスをした場合も、トスミスとなりアウトである。
2. 仮想延長線に対するボールのトスの位置は、
通常のサイドラインに対するボールのイン又はアウトの位置と同様に判定となる。
3. サービスサイドを間違えてサービスしたときは、アウトとなる。
(主審は「アウト サービスサイドミス」とコールする。)
4. 主審がコールした後、サービス動作に入ってトスを行なった(又はボールが手から離れた)のに
打たなかったときは、アウトとなる。
ただし、他コートからのボールや選手が入ってきたため打つのを止めた場合は、審判の判断になるが、やり直しができる。
5. 主審がコールする前にサービストスをしたが、サーバーが途中で気付いて打たなかったときは、ノーカウントとなる。
また、サービスサイドを間違えてのトスであっても、主審のコール前であればノーカウントとし、
サービスをやり直すことができる。
6. サービスの順番又はサービスサイドの間違いを、審判も相手方も気づかないまま、
次のサービスに移行してしまったときは、前のサービス及びポイントは有効となる。
ただし、次のサービスを行うまでの間に気付いたときは、サービスミス(アウト)として成立する。
7. 主審がコールした後、ラケットにボールが触れたり、ラケットでボールを叩いたときは、アウトとなる。
主審のコール前にラケットでボールを支えており、コール直前に離してサービス動作に入ったときは、アウトにはならない。
第11条 サービス時のレシーブの方法と順序
(1) 各ゲームの最初のレシーブは、ネットに向かって右側のサービスコートで行い、以後左右交互に行なう。
(2) レシーバーは、それぞれ決められたサービスコートでレシーブすることとし、ゲーム中にパートナーと代わることはできない。
(3) レシーバーの立つ位置は、自分側のコートならばどこに位置してもよい。
ただし、相手方の視界をさえぎったり、妨害になるような行為をしてはならない。
解説⑧
1. レシーブのときに、レシーブ側の2人は自軍側であればどの位置にいてもよいが、 相手方の視野を遮ったり、
妨害・威嚇するような行為をしてはならない。このような行為に対しては、主審は激しく注意する。
第12条 レシーバーの失ポイント
(1) レシーブすべきポールを有効にレシーブできなかった時。
(2) レシーブの位置を間違えて、レシーブし審判員から注意を受げた時また、相手方から抗議があり審判員が認めた時。
(3) ボールがワンバウンドする前、ダイレクトで身体やラケットに触れた時は、コートの内外であっても失ポイントとなる。
解説⑨
1. レシーブの位置を間違えてレシーブしたときは、レシーバー側の失ポイントとなるが
審判も相手方も気づかないまま、次のサービスに移行してしまったときは、ポイントは有効となる。
ただし、次のサービスを行うまでの間に気づいたときは、レシーバー側のアウトとして成立する。
第13条 インプレー
(1) ボールが支柱やネットに触れても、正しく相手方のコートに入った時。
(2) ボールが支柱の外側を通過しても、ネットの高さ1m(センター通過時)を確保して相手方コートに正しくボールが入った時。
(3) ラインにボールのビニール面が直接触れた時。(オンライン)
(4) 身体の一部がネットの上下から出ても触れなければよい。
(5) ラケットが手から離れたが、中央のネットより自軍側で、しかも隣のコートエリヤ外に落下した時。
(6) 打とうとして、パートナーのラケットと接触したが、相手方コートに正しくボールが入った時。
解説⑩
1. 打ったボールが支柱やネット及び支柱と一体になっている得点板やタイマーに触れても、
ボールの下底がネットの高さ1mを超えて相手側コートに正しく入ればインプレーである。
2. 全てのラインに対する「イン(オンライン)」と「アウト」の判定は、ボールのビニール面がラインに接していることに統一する。
3. 身体の一部がネットの上又は下から出ても、ネットに触れなければアウトにはならない。
4. ラケットが手から離れてアウトになる場合は、
①ラケットが少しでも相手側コート内に出てしまったとき(コート外でもアウト)
②試合中の他のコート内に入ってしまったとき(他のコートで試合をしていないときでも)。
③壁等の周囲の施設物に当たってしまったとき
④ネット、支柱、審判(ただし審判の足がコート外にあるときは除く)に当たってしまったとき。
第14条 プレー中の失ポイント
(1) ボールが相手方コートのライン外に落ちた時。
(2) ボールが直接パートナーのラケットや身体等に触れた時。
(3) ツーバウンドする前に、返球できなかった時。
(4) 身体やラケットがネットおよび支柱に触れた時、またラケットが打球時にネットオーバーした時
(5) ポールを打とうとして、ラケットに2度以上触れた時。
(6) レシーブしたポールが、審判員や得点板(支柱直接でないもの)およびその他施設物等に当たった時。
解説⑪
1. ボールがワンバウンドする前に、自身及びパートナーの身体や身体に付けているもの
(帽子、鉢巻き、シューズ等)に触れたときはアウト(ダイレクトボール)となる。
2. 打球時(インパクト時:ラケットでボールを打った瞬間)にはラケットはネットを越えておらず、
打球後のフォロースルー(打った後のスイング)でラケットがネットオーバーしても、アウトにはならない。
また、カット等のフォロースルーでネット下からラケットが出たときも同様にアウトにはならない。
ただし、ラケットが手から離れて、相手コート内に少しでも入ったときはアウトである。
また、コート外でも手から離れたラケットがネットラインを超えた場合は、アウトである。
3. ネットタッチは、ボールが生きている間(インプレー中)はアウトとなるが、
相手側が返球できずボールがツーバウンドしてしまった後(ボールデッド)ならばアウトにはならない。
ネットタッチはラリーをしている選手だけでなく、コート内の全選手(4名)のいずれかが
その行為を行えば、その行為を行ったペアの失点となる。
4. ネットに触れずに身体の一部(例えば足)がネットの下から出た場合はアウトにはならない。
5. 選手が返球しようとして、あるいは返球した後勢い余って隣のコートに入ってしまったり、
隣のコートのネットに触れてしまったときは、いずれもアウトにはならない。
ただし、入れられたコート側では、そのことによりプレーに支障があったと判断されたときは、
ノーカウントが適用される。
6. ボールを打った後、ネットのラインを越えて前側へ出てしまっても、相手コート内に入っていなければ
(ニュートラルエリア内であれば)アウトにならない。
7. 打とうとしたボールが、ラケットに2度以上触れたり、ラケットで持ち上げたような打ち方(ホールディング)になったときは、
ドリブルとなり、アウトである。(注:ミニテニスでは「ホールディング」という用語は用いない。)
8. 選手が身につけている物(ハンカチ、アクセサリー、鉢巻き等)を床に落とした場合、
自軍側の床に落としただけではアウトにはならないが、
前条解説4のラケットが手から離れた場合の①、②及び④と同じ場合は、アウトとなる。
第15条 ノーカウント
(1) 主審がプレーボール及び得点をコールする前に行なったサービス。
(2) 審判員が判定を誤り、プレーが中断された時。
(3) 突発事故等によって、プレーが妨害された時。
(4) 審判員がコート内にて、そのボールに当たってしまった時。
(5) ボールが破損した時。コート内外にかかわらず。
(6) ラリー中スマッシュしたボールのバウンドが低く、選手からアピールがあったときは、
そのボールのバウンドを測定し、床面から30㎝以下のときはノーカウントとなる。
(7) その他主審が特に認めた時。
解説⑫
1. 突発事故等によるプレーの妨害とは、次のようなケースがある。
なお、これらの妨害があっても、正常にプレーされたときは続行される。
① 他のコートの選手がコート内に進入して、正常なプレーができなたったとき。
② 転がってきたボールに邪魔されて、正常な返球ができなかったとき。
③ 他のコートから転がってきたボールに、ボールが衝突したとき。
④ 線審や他コートの選手等との接触・衝突により、正常な返球ができなかったとき。
2. 得点の誤表示に選手が気付いた場合は、ラリー中であってもタイムをかけ、訂正を申告する。
また、選手及び審判とも気付かず、次のサービスが行われた場合でも、途中で気付いたときは
前の正しい得点に戻し、サービスをやり直しを行う。
なお、ゲームセットの場合は、次のサービストスがないため、整列して記録票を確認した段階で
誤りに気付いたら訂正ができる。
3. 審判の足がコート外にある場合に、ボールが審判にノーバウンドで直接当たったときは、アウトであるが、
審判がコート内に足を踏み入れている場合に、
サービスや返球したボールが 審判に直接当たったときは、ボールの打球方向とネットに対する審判の位置によって、
次のような判定となる。
→ 審判の位置(a):
打球側の反対側の足を踏み入れてる場合
ネットの高さ(1m)を越えて飛んできたボールが当たったときは、ノーカウントであるが、
1mを超えない高さであった場合は打球した側がアウトとなる。
→ 審判の位置(b):
打球側の反対側の足を踏み入れてる場合
飛んできたボールの高さにかかわらず、ノーバウンドで当たったときはノーカウントとなる。
4. ラリー中にボールの空気注入口(へそ)が抜け、選手が勝手にラリーを止めてしまった場合はアウトとなる。
また、バウンドが低いと感じた場合も、選手が勝手にラリーを中止するのではなく、審判にアピールして
審判にタイムをかけてもらうこと。
ボールのバウンド測定方法は、第4条の解説に示す方法と同じであるがバウンドしたときの
ボールの下底が床面から30cmを超える場合は、ノーカウントにはならない。
5. ボール交換したとき、又は交換せずに空気を注入をしたときは、
サーバーとその対角に位置するレシーバーが、一本ずつサービス練習を行なうことができる。
第16条 アウトボールの処理
(1) アウトボールは、チーム内のプレーヤーの誰が捕球しても良い。
ただし、ノーバウンドで捕球または身体およびラケットに当った時はアウトとなる。
(2) ライン上にきわどく落下したボールがアウトでも返球して良い。
(3) ゲーム中他のチームのボールがコートに入って来た時も、ゲームを続け審判員の除去を待つ。
解説⑬
1. ライン上にきわどく落下したボールは、選手が勝手に判断して打つのを止めてしまわずに返球するほうがよい。
2. ゲーム中、他のコートからのボールが入ってきた場合は、ゲームを中断することなく続ける。
入ってきたボールを選手が除去することによりミスをしても、とくに審判が支障になったと判断しない限り、
ノーカウントにはならない。
《マナー》②
1. アウトボールの処理は、選手自身が速やかに行う。
ただし、プレー中の他のコートに入ったボールを拾うために、他コート内へ入ってはならない。
2. 捕球したボールを相手側へ返球する場合は、
ノーバウンドで打球し、相手へはワンバウンド又はツーバウンド程度で届くよう、丁寧に送球する。
第17条 審判員に対する抗議権
(1) ダブルス、個人戦の時は、そのゲーム当事者のみ抗議することができる。
(2) 団体戦の時は、監督(側近にいること)およびそのゲームの当事者のみ抗議することができる。
解説⑭
1. 審判に対する抗議は、個人戦ではその試合を行っている選手のみが行うことができる。
団体戦においては、選手当事者以外にその試合を傍で見ていたチーム監督も抗議を行うことが出来る。
(注:監督でも傍でみていなかった場合は講義できない)
2. 審判の判定がおかいいと思ったときは、
ラリーを続けながら審判へ意思表示をしておき、ラリーが終わった後で抗議を行うこと。
3. 選手からの抗議に対し、審判が協議しているときは、
選手はベースライン付近でその判定を待つ。なお、審判協議に対する再抗議は認められない。
《マナー》③
1. ボール着地の瞬間に、選手が声を出して「アウト」と叫ぶのは、
審判の判定を誘発させる行為であり、マナーとして好ましくない。
また、これは打球を受ける側のみならず、
打った側においても大きな声を出して相手側や審判に影響を及ぼすような行為は好ましくない。
なお、審判の判定がないのに、選手のアウトの声でラリーを勝手に中止しても救済はない 。
第18条 その他上記条項にない取り決め事項
(1) ボールがネットにかかった時は、その状況を見て主審が判定する。
(2) 負傷した場合等の応急処置の時聞は、そのゲームに限りに5分以内とする。
(3) 審判員が、プレーヤーの状況の見て、ゲームを中止させることができる。
2007年9月現
(4) サービスボールがコート中間地点を通過した時、副審が計時し、1分間でタイムオーバーとなり、
両ペアに1ポイントずつ加点される。(新特別促進ルール)
2007年9月現
(5) 予選リーグ戦において選手が怪我等で、破棄した時は、
すでに終了したゲームを含め、全てのゲーム0対6で負けとなる。
(6) 順位の決め方(ファイナルまで行う時)は、次の通りする。
ア .勝ち試合から、負げ試合の数を引いて多い方
イ .勝ちゲームから、負けゲームの数を引いて多い方
ウ .得ポイントから失ポイントの数を引いて多い方
エ .同率対戦相手の勝者
解説⑮
1. ボールがネットに引っ掛かってコート床面に落下しなかったときのケースとしては
① 打ったボールが自陣側にぶら下がったとき(下図①)→アウト
※ ② 打ったボールがネットの反転等で相手側にぶら下がったとき(下図②)→ノーカウント
2. 負傷した場合の応急処置等のタイム時間は、1ゲームにつき一人1回5分まで与えられる。
3. 選手がタイムをことの可否については、次のとおりである。
① 負傷・体調不良等によるタイム → 可(前記2のとおり) ただし、程度によっては破棄すること
② 審判判定に対する抗議 → 可
③ 選手以外の者の作戦伝達 → 不可
④ 給水 → 不可
(ただし、コートチェンジのときに、近くにある飲み物を素早くとる程度は、好ましくないが黙認される範囲)
ただし、夏場の大会等で健康管理面から、大会委員長が途中での給水を認めた運営を行なうことができる。
⑤ 休憩 → 不可
4. 新特別促進ルールのタイムオーバーは、タイマーが鳴った時点で成立する。
したがって、床に落ちたら明らかにコート外に出ると思われる落下途中のボールであっても、
落ちる前にタイマーが鳴ったのであれば、タイムオーバーが優先される。
また、通常は副審がタイムオーバーをコールするが、審判が気付かず選手が気付いた場合もタイムオーバーは成立している。
(ただし、これについては他コートのタイマーを聞き間違うケースもあるので、選手自らはラリーを停止せずに、
審判にアピールし審判のコールを待つ方がよい )
5. いずれかのチームが5点になってるときは、タイムオーバーになっても得点は両チームともそのままである。
6. 主審のコールがなくても、副審又は線審がそれぞれの守備範囲における判定コールをした時点でその判定は成立する。
主審コールはその追認である。
7. リーグ戦において選手が怪我等で破棄したときは、
そのチームあ既に終わっている試合及びこの後の試合を含め、全ゲームが0対6の負けとなる。
一方、破棄したチームと既に対戦したチーム及びこの後の対戦予定のチームは、
全ゲーム6対0の勝ちとなる。
8. 申込後のメンバー変更等でオープン参加となった場合は、
リーグ戦での試合結果は相手チームにも全て反映・採点されるが、
オープン参加となったチーム自身は順位付けの対象外となり、決勝トーナメント戦へ進出することはできない。
9. 予選リーグ戦では2ゲームの試合が多いが、この場合の順位の決め方は、
条文中の(6)の「ア」がなく、「イ」以降の集計で行う。
リーグ戦表の集計(ア・イ・ウの集計)は、順位が確定したチームはそれ以降の集計は行わない。
(例えば「イ」の集計で順位が決まれば「ウ」以降の集計は行わない)
なお、「エ」においても同点で順位が確定しない場合は、
運用として、新たに1ゲームのみの再試合を行うような方法もとられている。
この場合は、新たにトスをしてサーブ/レシーブのいずれかを選択して行う。(ファイナル方式ではない)
10. ラリー中にラケットのガットが切れた場合は、
ラリーが終わった時点でタイムをかけ、ラケットを取り替えることができる。
ただし、ボールを打った瞬間に切れて返球が正常にできなかった場合は、救済はなくアウトとなる。
なお、試合前にガット切れが分かり、他人のラケットを借りることはできる場合は、問題ないが、
借りることができずに試合に間に合わなかった場合は、没収試合(又は棄権)となる。
11. 試合開始時に選手集合の合図が審判からあった後、5分経っても選手が集合しないとき
① その試合については没収試合となり、当該チームは0-6・0-6で負けとなる。
② 特に理由があり集合できなかった場合は、大会競技委員長の判断で繰り下げて試合を行うことができる。
◇ 新特別促進ルール◇第1・2ゲーム時ファイナルゲーム時
第19条 試合用記録票・成績表
詳しい、問い合わせは
日本ミニテニス協会042-523-2676へ
荒川区ミニテニス協会